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┏☆INDEX ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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1.国内ニュース
2.海外ニュース
3.製品開発
4.催事

┏☆ 国内ニュース ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■東洋紡
 旭化成せんいに原糸のOEM生産を委託し事業は継続

 東洋紡績は事業ポートフォリオ改革を加速するため、衣料繊維事業のうちポ
リウレタン弾性繊維事業の構造改革を実施する。今後、ポリウレタン弾性繊維
の原糸を段階的に自社生産から旭化成せんいへのOEM生産に移行する。
 東洋紡のポリウレタン弾性繊維“エスパ(R)”は、業界に先駆けていち早く事
業化に成功し、優れた交編技術を特長として幅広く採用されてきた。一方で、
中国をはじめとする世界的な供給過剰体制の中で、汎用ゾーンの市況の低迷が
ここ数年続いてきた。その対応として同社はこれまで特化品へのシフトを進め
てきたが、今回、衣料繊維事業全体の抜本的な効率改善を図るため、ポリウレ
タン弾性繊維をOEM生産に移行することを決定したもの。
 今後の事業については、ポリウレタン弾性繊維事業は従来どおり継続し、引
き続き衣料繊維事業のなかでスポーツやインナー分野などでの機能衣料に的を
絞り、他素材との複合による開発などは行っていく。ポリウレタン弾性繊維の
自社生産は段階的に縮小しながら OEM品へ移行し、年内を目処に生産を中止す
る予定。ユーザーには同社の品質保証のもと、引き続き当社ブランド・エスパ
(R)で販売を継続していく。
http://www.toyobo.co.jp/
(11/1)

■スフわた・スフ糸
 国際価格が上昇

 不織布などに使うスフわた(レーヨン短繊維)の国際価格が上昇した。粗原
料である木材パルプの高騰や中国の需要拡大による需給引き締まりが原因だ。
スフわたを使って作り、革製品の基布などになるスフ糸も値上がりした。ガム
テープなど最終製品の価格に影響しそうだ。
 インドネシア産スフわたの対日価格は1kg1.875ドルと年初比で0.25ドルと15
%上昇した。スフ糸も30単ブライトと同ダルが1ポンド(453g)1.275ドル程度と
年初比で0.15ドルと13%高い。
 中国で衣料向けなどにスフわたの加工需要が拡大。インドネシア産などへの
引き合いが増え、国際需給が引き締まっている。原料のスフわたの高騰で採算
が悪化したインドネシアなどの紡績メーカーはスフ糸の販売価格を引き上げて
いる。
 国内でも価格は上昇基調で、ダイワボウレーヨンは10月から、出荷価格をス
フわたで1kg15〜20円(8〜10%)、スフ糸で5%程度引き上げた。オーミケンシ
も製糸や不織布向けのスフわたとスフ糸を値上げした。
 国内需要は底堅い。スフわたはエアコンや換気扇などのフィルター向けで引
き合いが強い。スフ糸は湿布薬や本の表紙など医療用や産業資材向けが好調だ。
 スフ糸を使った織物では、ガムテープ向けでメーカーが値上げを打ち出して
いる。
(日経11/1)


■富山住友電工
 多孔質金属体に新タイプ追加、PP不織布にメッキ加工

 住友電気工業 100%出資子会社の富山住友電工では多孔質金属体“セルメッ
ト”の新タイプを開発した。PP不織布にメッキしたもので、不織布自体で強
度を確保するとともに、熱処理も不要でコスト低減が期待できる。同社はすで
にサンプル供給を始めており、今後は工業用脱臭触媒の担持体や燃料電池向け
などの新規用途の開拓を強化していく考え。
(化学工業日報10/30)


■トヨタ紡織
 3カ年で設備投資1,500億円を実施

 トヨタ紡織は2009年3月期までの3年間に、連結ベースで1,500億円規模の設
備投資を実施する。主力取引先のトヨタ自動車が海外で生産拡大を計画してお
り、シートなど内装部品の供給能力を高めて対応する。カナダで約60億円を投
資してシートやドア部品を生産する新工場を立ち上げ、ロシアでも07年末まで
にシート工場を稼働させる。いずれもトヨタの新工場に部品を供給する。
 日本では約15億円を投じて九州工場の生産能力を増強、滋賀県ではダイハツ
工業向けの部品工場に約50億円投資する。
(日経10/31)


■ユニ・チャーム
 中国・東南アジア戦略が進展

 ユニ・チャームが、紙おむつ・生理用品など吸収体事業の世界シェア10%を
射程内に収めた。9月中間期の海外売上高が前期比43%増の462億円と急成長し、
通期で昨年の687億円を大幅に上回るのは確実。同社はタイ、中国、インドネシ
ア、台湾を重点四カ国と位置づけ、圧倒的なシェアを獲得すべくドミナント化
戦略を進めており、着実に成果をあげている。現在、世界シェアを6%まで拡
大させており、2008年にも海外売上高1,500億円、シェア10%を達成する道筋を
つけている。
(化学工業日報11/2)


■住友商事ケミカル、鯤コーポレーション、北里大学
 ウィルス力価低下含有体を含む高機能コーティング剤を開発・商品化

 住友商事の100%子会社である住友商事ケミカル、および鯤コーポレーション、
北里大学人獣共通感染症学研究室の三者は高原性鳥インフルエンザウィルスA
型の家禽類へのウィルスによる感受性低下および感染の機会の低下などで共同
研究し、ウィルス力価を 99.99%低下させる研究に成功した。また、この研究
による開発技術を応用し次世代コーティング剤“DINFHKON”として商品化する。
 商品化するDINFHKONは、酸化チタンなどの光活性物質がもつ抗菌・滅菌作用
および、耐ウィルス性をより高めるために、特殊な添加物と独自結晶構造を用
いることで、可視光領域下においても飛躍的に有機物などの分解力を高めた高
機能製品。建築物全般の内外装を対象としたセルフクリーニング機能、シック
ハウス対策・大気浄化・抗菌・防カビなどの機能はもちろん、今後国際社会問
題として懸念される「高病原性鳥インフルエンザウィルス」の力価低下にも効
果を発揮することが証明されており、ハイブリットコーティング材としての活
躍が期待されている。
 住友商事カミカルは鯤コーポレーションの特異性のある新技術を応用するこ
とで新たな分野での可能性をひろげ、総代理店として今後国内外含め初年度売
上10億円を目指す。
http://www.sumitomocorp.co.jp/news/20061106_131401_kagaku.shtml
(11/6)


■産総研
 リチウムイオン電池用高容量正極の安価な新材料を開発

 産業技術総合研究所のユビキタスエネルギー研究部門蓄電デバイス研究グル
ープは、コバルトを含まない安価で高容量のリチウムイオン電池用正極材料を
2種類開発した。
 リチウムイオン電池は軽量で大容量のためノートパソコンやデジカメに使わ
れているが、資源的に埋蔵量が少ないコバルトを電極に主に使っているため高
価である。ハイブリッド自動車などの大型リチウム電池としては、コバルトを
使わない安価で高容量の新材料が求められていた。今回、産総研では安価な鉄、
マンガンを主成分とし、チタンを含まない化合物と含む化合物の2種類の新材
料を開発。ともに既存のコバルトを含む正極材料の充放電容量を凌駕するが、
チタンを含む化合物の初期放電容量は既存材料の 1.5倍以上(約260mAh/g)に
達した。また、通電焼結法等の適用により高出力化も可能になった。今回得ら
れた正極材料は、資源的に豊富で安価な鉄、マンガン、チタンからなり、ハイ
ブリッド自動車など大型リチウム電池用として有望視されている。
 なお同技術の詳細は、06年11月20〜22日江戸川区タワーホール船堀で開催さ
れる、第47回電池討論会において発表される予定。
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2006/pr20061106_2/pr20061106_2.
html
(11/6)


■05年度ペットボトル回収率
 前年度比1.4ポイント増加し67.2%に

 PETボトルリサイクル推進協議会は6日、05年度のペットボトル回収率が
1.4ポイント増加し67.2%になり世界最高水準を維持したと発表した。海外では
欧州が34.6%、米国が04年実績で21.6%にとどまっている。同協議会では2010
年に75%の回収率達成を目標に掲げている。
 日本での回収率は、97年の容リ法施行以来上昇し続けている。05年度の回収
量は33万9,000tで前年度比2万t増。特にスーパーやコンビニが自主回収する事
業系回収が同2.4ポイント増の18.3%と大きく伸びた。
 同協議会では、国内で排出されるペットボトルは品質の高さから、未回収分
のなかに中国などに輸出された分もあるとみており、実質的な回収率は72%以
上に達すると推定している。
(日刊工業11/7)


■住之江織物
 再生原料を使うポリエステル繊維の生産能力を倍増

 住之江織物は、再生原料を使うポリエステル繊維の生産能力を来年6月まで
に年3,000t規模に倍増する。滋賀事業所に6億円を投じて設備を増強、主にカ
ーペットとして販売する。細手の糸で触感を柔らかくした工夫などが好評なた
め、環境配慮型製品として家庭インテリア向けに売り込みを積極化。今後は自
動車向けへの本格展開も狙う。
(日経産業11/7)


┏☆ 海外ニュース ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■阿波製紙
 阿波製紙(上海)有限公司の開業記念式典を開催

 阿波製紙では自動車産業の一端を担うべく成長著しい中国に03年日系独資企
業として「阿波製紙(上海)有限公司」を設立し昨年6月に仮稼動させ今年1月
から営業を開始していたが、10月19日に改めて 150名を越えるユーザーを招き
開業記念式典を開催した。
 同社は「お客様の満足を得られる製品を提供するために、日々品質の向上に
努め、誠意ある対応を実践していきます」という品質方針を掲げているが、開
業記念式典を境に、今まで以上に顧客の満足を得られる品質づくりを行い、誠
意ある対応を実践することにより業績を拡大、地域社会に貢献できる企業を目
指していくと改めて表明した。
 <会社概要>
 社 名:阿波製紙(上海)有限公司
 総経理:三木富士彦
 住 所:上海市浦東新區星火開發區蓮塘路355號 郵便番号 201419
 TEL 86-21-5750-5800(代) FAX +86-21-5750-5805
http://www.awapaper.co.jp/company/news66.html
(11/6)

┏☆製 品 開 発☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■マックスファクター
 上下に分かれたトリートメントマスクを発売

 マックスファクターでは高級スキンケアブランド“SK-II”から、顔の上下で
異なるエイジングの悩みを同時にケアする2枚組シートマスク“SK-II サイン
ズ デュアル トリートメント マスク”を11月21日より発売する。
 加齢にともなう肌のトラブルは顔の部位によって異なり、顔上部における主
な悩みには額や眉間、目じりのしわなど「平面的な変化」があげられ、一方顔下
部の悩みは毛穴の目立ちや法令線、たるみやフェイスラインのぼやけなど「立
体的な変化」に集約される。同社では、これらの肌変化が起きる原因は顔の上
部と下部で異なることがわかったことから、SK-IIにおいて上下それぞれの悩み
に合わせて集中的にケアする2枚組マスクを採用。それぞれのシートに異なる
美容液を含ませた。さらに、ひっぱると伸びて顔を包みこむようにして持ち上
げる、独自の新素材“ストレッチング ファイバーシート”を開発。たった1回
の使用で目もとを伸ばしフェイスラインを引き上げる。
http://jp.pg.com/news/2006_02/200610/20061031p01.htm
(10/31)


■ピジョン
 赤ちゃんの肌にやさしいおしりふき“おしりナップ(乳液タイプ)”を発売

 ピジョンは、ウンチ汚れなどをこすらずきれいに落としながら肌もやさしく
保護する、乳液配合のおしりふき“おしりナップ(乳液タイプ)”を11月13日
よりリニューアル新発売する。
 同製品はウンチ汚れをこすらずにきれいに落とすことができる“おしりナッ
プ(ミルキー&ふっくら)”をさらに改良したおしりふきで、特長は以下の通り。
 (1) 新処方の乳液を今までよりふんわりしたティシュに含ませることにより、
もっと赤ちゃんの肌にやさしくなった。お肌に負担をかけず"つるんっ"とウン
チ汚れを落とせる。
 (2) 他の“おしりナップ”同様、無着色・無香料・ノンアルコール、皮ふア
レルギーテスト済み。
 (3) ボックスタイプは丸いフォルムとシンプルなデザインで、リビングや寝
室などさまざまな空間になじみ、インテリアの邪魔をしない。外出に便利なお
でかけ用も用意している。
http://www.pigeon.co.jp
(11/7)

┏☆ 催 事 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■日本不織布協会
「ANNA講演会」を大阪産業創造館で11月27日に開催

 日本不織布協会は11月27日、大阪産業創造館で「ANNA講演会」を開催する。
開催概要および講演テーマなどは以下の通り。
日 時;11月27日(月)13:30〜16:50
場 所;大阪産業創造館・6階会議室AB(大阪市中央区本町1-4-5)
講 演;
(1)「炭素繊維の現状と将来」繁井哲郎氏(東邦テナックス 炭素繊維・複合材
  料事業本部開発研究所研究企画室担当部長)      
(2) 「リコーにおける環境経営」益子晴光氏(リコー 社会環境本部環境コミ
  ュニケーション推進室室長)
(3) 「不織布を使った自動車用吸音マット開発の現状」溝上喜美男氏(トヨタ
  自動車 レクサスセンター第一レクサス性能開発室主担当員)
参加費;正会員5,000円/人、賛助会員7,000円/人、一般10,000/人
問合せ先;日本不織布協会・事務局 TEL 06-6233-0842 FAX 06-6233-0843


┏☆ 発 行 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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(株)テックタイムス NONWOVENS REVIEW 編集部
E-mail : nonwoven@st-times.co.jp
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TEL03-3233-2521 FAX03-3233-2690
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1.国内ニュース
2.海外ニュース

┏☆ 国内ニュース ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■合繊大手6社
 9月中間決算で5社が増収増益

 東レ・帝人・東洋紡・三菱レイヨン・クラレ・ユニチカと合繊大手6社の9
月中間決算がまとまった。海外繊維事業の一部で不振や停滞が見られるものの、
各社が注力する電子材料や産業用繊維といった非繊維部門が引き続き快走。ユ
チニカを除く5社が増収増益となった。07年3月期は全社が増収、4社が増益
を予想している。ユニチカの中間決算は全体では減収減益だが、フィルム・樹
脂などの高分子事業や環境・機能材事業は増収増益だった。だが生活健康事業
が健康食品の競争激化で低迷。不動産関連分野も不振で、売り上げ、利益とも
前年同期を大きく下回った。
 合繊各社の成長を支えたのは液晶向け光学フィルムや高機能樹脂、炭素繊維
などの産業用繊維。日本メーカーが高いシェアを誇る素材群で需要が好調に推
移した上、原燃料高を受けた価格転嫁も比較的容易だった。
 一方、繊維部門は全般に軟調。中国繊維メーカーの独り勝ち状態が強まる中、
海外の繊維子会社の一部に立て直しの必要性が出てきた。今後、再リストラが
求められる事態もゼロではない。
 07年3月期は非繊維部門が続伸するとして全社が増収を予想。特にメタクリ
ル酸メチル(MMA)系素材と炭素繊維がともに成長する三菱レイヨンは通期
でも2ケタの増収を見込む。利益面でも帝人とユニチカを除く4社が増益を想
定している。製品値上げと高付加価値品へのシフトで実現を目指す。ただ、帝
人は海外繊維子会社の不調が、ユニチカは健康食品の収益低下が響いて減益。
(日刊工業11/11)


■東レ
 長期経営ビジョン実現のための中期経営課題「IT-2010」を策定

 東レは21世紀の東レグループが更なる飛躍と発展を遂げるための経営活動の
統一指針として本年4月に策定した長期経営ビジョン「AP-Innovation TORAY
21(AP:Action Program)」の確実な実現に向けて、中期経営課題「プロジェ
クト Innovation TORAY 2010」(略称・IT-2010)を今年10月からスタートした。
 IT-2010は、「事業構造」「技術」「競争力」「意識」「CSR」という「5つ
のInnovation」の展開を主要課題として設定するとともに、「8つのプロジェ
クト」などを通じて、経営の方向をInnovation(革新と創造の経営)へ大きく
転換することを目指している。また、基本戦略として、基盤事業の事業構造の
改革や先端材料の強化などにより安定的に収益を拡大すること、資本効率の高
い事業分野に設備投資や研究開発の経営資源を重点投入し、戦略的拡大事業の
収益を積極的に拡大すること、さらに次期収益牽引事業を戦略的に育成してい
くこととした。
 IT-2010ではNT改革の成果を踏まえ、企業活動の全ての領域で、「Innovation
(革新と創造)」を展開し、強靱な企業体質に転換しながら高収益でダイナミ
ックに進化・成長する“新しい東レ”を築いていく。業績指標としては、08年
度に売上高1兆6,000億円以上、営業利益1,200億円以上を中間目標とし、2010年
近傍に売上高1兆8,000億円、営業利益1,500億円、ROA8%、ROE11%を最終目標
とする。
http://www.toray.co.jp/
(11/6)


■クラレ
 高導電ポバール繊維を開発

 クラレは、ポバール(PVA)ポリマー内に硫化銅微粒子を分散させた高導
電性繊維を開発を開発した、高導電性に加え、導電パスが繊維内部にあるため
耐久性に優れ、静電・帯電防止材料、電磁波シールド、センサー材料に利用で
きるとみられる。低コストで長繊維、短繊維、不織布、織物など様々な形態で
提供できる事から需要は大きいと見ており、セミコマーシャルプラントを建設
してユーザーワークを開始、来年をめどに製品化を図る方針。
(化学工業日報11/13)


■ユニチカ
 ポリ乳酸素材の生産を大幅増強

 ユニチカは植物由来のポリ乳酸(PLA)素材“テラマック”の生産を大幅
に増強する。汎用合成樹脂に比べ劣るとされる成形速度や柔軟性で解決のめど
を付けたほか、中国や欧州でのマーケティングにも着手。自社素材の優位性を
積極的に訴求することでフィルム・シート用途の拡大と樹脂用途の本格的な立
ち上がりを確実に取り込む。専用ラインの構築も視野に入れる。結果として05
年度で約1千tにとどまるPLAの年産規模を08年度には8千?1万tへ高める。
 同社は耐熱フィルム・シートの開発や軽量の発泡用樹脂の開発など、PLA
の特性開発で世界のトップを走る。今春にケナフ混合の“テラマック”が携帯
電話の筐体に採用されたのに続き、ポリオレフィンとの積層フィルムの実用化
にも成功、今秋サラヤ(大阪市)の洗濯用洗剤とUCC上島珈琲の外袋にも採
用された。ヒートシール性や耐久性で純粋オレフィン系フィルムに見劣りしな
い性能が評価された。価格も2割増程度という。ユニチカではこれらを弾みに
シート・フィルム分野で本格展開を進める。樹脂分野の需要もパソコンの筐体
向けなどが来年から増える見通し。
(日刊工業11/14)


■ライオン
「殺菌だけでは消せない体臭がある」ことの解明など研究成果を発表

 ライオンの生物科学研究所はこのほど、県立広島大学生命環境学部との共同
研究で、殺菌剤によって菌を死滅させても菌が産生する酵素がその活性を維持
して働き、体臭を発生させることを科学的に検証した。さらに、天然植物成分
「ローズマリーエキス」および「オトギリソウエキス」に、殺菌だけでは消臭
・防臭できない体臭の発生を抑制する効果があることを見出した。
 昨今、生活者の制汗デオドラント剤に対する重視点は、「汗を抑える」から
「ニオイを抑える」へと変化してきている。体臭(分解臭)は皮脂や汗、垢が
皮膚常在菌によって分解されて発生するため、制汗デオドラント剤の消臭・防
臭は、主として殺菌により行われている。しかし、制汗デオドラント剤使用者
の不満点として、「消臭・防臭効果」が1位にあげられているのが現状(同社
調べ)。また、当社が体臭に係る研究を進めるなかで「殺菌してもニオイが発
生している」と考えられるケースがみられた。そこで、同社生物科学研究所で
は、「殺菌だけでは消せない体臭がある」ことを解明するとともに、「殺菌だ
けでは消せない体臭を抑制する技術研究」を行ったもの。
 研究概要は以下の通り。
(1) 殺菌して菌を死滅させても、発生する体臭がある
(2) 天然植物成分「ローズマリーエキス」「オトギリソウエキス」が、殺菌し
ても発生する体臭を抑制する
(3) 体臭を発生させていたのは、菌そのものではなく、菌が産生する“酵素”
 以上、殺菌処理後の体臭に着目して研究を行った結果、
(1) 殺菌剤で菌を死滅させても発生する体臭が存在すること
(2) 体臭を発生させていたのは、菌そのものではなく菌が産生する“酵素”で
あることを検証した。そして、
(3) 天然植物成分「ローズマリーエキス」「オトギリソウエキス」に殺菌だけ
では消せない体臭の発生を抑制する効果があること を見出した。
 同社では今後、「ローズマリーエキス」「オトギリソウエキス」を配合した
制汗デオドラント剤の開発を進め、07年春に発売をする予定。
http://www.lion.co.jp/cominfo/sectop/index10.htm
(11/13)


■ケンコーコム
 医療機関向けインフルエンザ検査薬や高機能マスクなどの医薬品卸売を開始

 健康食品や医薬品などをインターネットで販売するEコマース(以下、EC)
サイト「ケンコーコム」(http://www.kenko.com)を運営するケンコーコムは、
医療機関向けのインフルエンザ検査薬や高機能マスクなどの医薬品卸売を06年
度も本格開始する。インフルエンザなどが流行する季節を前に、医療機関の需
要に迅速に応えられるよう、在庫数を増やし、11月13日より全国の医療機関に
ダイレクトメールで案内を開始する。
 同事業は、04年から新事業として開始したもので、日本ベクトン・ディッキ
ンソン社が取り扱っているインフルエンザ、アデノウイルスの迅速検査薬や高
機能マスクなどを販売、ケンコーコム福岡物流センターより全国の医療機関・
診療所に発送する。注文は電話とファックスで受け付け、一般消費者向けの健
康関連商品の販売で培ったノウハウを活かし、土日祝日・24時間の受注、受注
から2日以内の出荷を実現し、好評を得ている。今年度は、インフルエンザ検
査薬を中心に5商品を販売する。
http://www.kenko.com/company/pr/archives/2006/11/065.html
(11/13)


■ソニー
 生分解性プラスチックを30秒で成形する新技術を開発

 ソニーは生分解性プラスチックの成形時間を従来の約半分にする技術を開発
した。原料となるポリ乳酸の結晶化を促進するため、顔料の一種(銅フタロシ
アニン)を結晶の核に用いたもので、ポリ乳酸との親和性の高さなどから、約
30秒という短時間で成形が可能になるという。生分解性プラスチックの核で一
般的なタルク(滑石)を用いると、ある程度の耐熱性が必要な場合には成形に
60秒以上かかり、生産の効率化が問題だった。
 同社はこの生分解性プラスチックを自社家電製品の筐体などに応用する予定
で、すでに一部のDVDプレーヤーで実用化している。この研究成果は、16日
から大阪府豊中市で開かれる高分子学会ポリマー材料フォーラムで紹介される。
(日刊工業11/8)


■P&G
「サステナビリティ・レポート 2006」を発行

 P&Gは、従来発行していた年次環境保全報告書を1999年に社会・経済的側面で
の取組みも含めた「サステナビリティ・レポート」へといち早く発展させ、毎
年発行しているが、このほど2006年版を発行した。
 前回05年版は約1万8,000人の手にわたり、200人以上から感想が同社に届いた。
06年版はそれを踏まえ、P&Gをもっと知りたい消費者によりわかりやすいレポー
トを目指し、現在そして将来にわたって人々の暮らしがよりよいものであり続
けるために、P&Gが考えていることを具体的な取組みとともに紹介している。
 06年版の主な内容は以下の通り。
(1) 最高経営責任者からのごあいさつ
(2) ビジョン
(3) 日本の経営責任者からのごあいさつ
(4) 企業方針・価値観・理念、編集方針・目次
(5) P&Gのサステナビリティ
(6) 事業活動を通じたサステナビリティ
  (企画・開発、調達・生産、流通、製品使用、リサイクル)
(7) P&Gの社会貢献
(8) 環境負荷データ/財務ハイライト
http://jp.pg.com/about/sustain.htm
(11/10)


■帝人グループ
「WEBカタログ」サイトをリニューアル

 帝人グループは製品カタログサイト「WEBカタログ」をリニューアルした。
 主要事業グループおよび関係会社の取扱製品を拡充し、顧客に「わかりやす
い、伝わりやすい」サイトとなっており、今後さらに充実化を図る方針。
http://www.teijin.co.jp/japanese/index.html
(11/9)


■機能研究会
 第45回機能紙研究会研究発表・講演会に約320人が参加

 NPOの機能紙研究会(稲垣寛会長)は11月9日、静岡県富士市の富士市文化会
館(ロゼシアター)で第45回機能紙研究会研究発表・講演会を開催したが、当
日は同会会員はじめ静岡・富士地区の製紙メーカー、同関連サプライヤーなど
約320人が参加し、熱気ある1日となった。特殊・機能紙の動向や、今回テーマ
に盛り込まれたナノファイバーおよび不織布の最新技術に対する関心の高さが
改めて示される格好となった。
 講演内容の詳細は既報の通りだが、再度簡単に紹介すると以下の通りである。
(1) PSAの製紙用填・顔料の利用に関する研究(富士工業技術センター)
(2) スチームジェット処理による高機能化技術(愛媛県紙産業研究センター)
(3) フッ素ガス処理による高機能化技術(ダイワボウポリテック)
(4) 耐水複合紙“オーパー”への機能性付与(日本製紙)
(5) 特別講演/不均一系でのセルロースの機能化とその利用(静岡大学)
(6) 特別講演/分子の組織化でつくる中空ナノファイバー
  (産業技術総合研究所)
(7) 帝人“テピルス”開発の歴史?細さへの挑戦(帝人ファイバー)
(8) エレクトロスピニングによるナノファイバー不織布(日本バイリーン)
(9) エレクトロスピニング法によるナノファイバー不織布・紙の作成
  (滋賀県立大学)
(10)デンドリティックポリマーの紙薬品への応用
  (ディー・エス・エム ジャパン)
 当日は午後の講演開始前に機能紙研究会の通常総会が開催され、?平成17年
度事業報告並びに決算関係承認の件、?理事選任結果報告の件、?監事選任(任
期満了)の件、?第46回機能紙研究発表・講演会の開催地および開催時期の件、
?その他?が議題となり、すべて満場一致で了承された。
 ポスター研究発表会および新製品展示会には、当社はじめ愛媛県紙産業研究
センター、宇部日東化成、三晶、東永産業、循環型地球環境保全機構などが参
加、講演会終了後は同会場の文化会館において交流会が催され、翌日にはジャ
トコ、小林製作所と、相川鉄工、東海パルプの2つのコースに分かれて見学会
が行われた。
(11/9)


■タチエス
 河西工業と資本提携

 自動車シート製造大手のタチエスは、自動車内装部品メーカーの河西工業と
業務・資本提携する。タチエスは河西工業の発行済み株式の 4.0%を取得済み
で、河西工業は年末までにタチエス株 2.9%を取得する。シートなど自動車内
装部品を共同開発するほか、生産の受委託、設備共同利用で協業する。協業の
具体的内容は今後詰めるが、タチエスが河西工業に対し、シート背部の樹脂成
形部品の生産を委託する計画。
 すでにメキシコにあるタチエス子会社は河西工業のアームレストの受託生産
を始めている。両社の米デトロイトの研究開発拠点の共同利用も検討する。
(日経11/14)

 
┏☆ 海外ニュース ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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■中国
 欧米のサニタリー製品加工機器メーカーが中国市場で苦戦中

■SCA社(ポーランド)
 4,600万ユーロを投じて大人用・ベビー用紙おむつのポーランド工場を拡張

■スーペリア・ファイバーズ社(米国)
 グラスファイバー製フィルターメディアメーカー、スーペリア社が、最大の
 競合企業であるホリニー社を買収

■アールストローム社(米国)
 630万ドル追加の1,300万ドルを投じ、サウスカロライナ州にガラス繊維強化
 材工場を建設

■ブデルパック社(欧州)
 ベルギーのブデルパック社が500万ユーロ以上を投じ、ドイツ・ランズタット
 にワイパー用包装ラインを8ライン設置


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1.国内ニュース
2.製品開発

┏☆ 国内ニュース ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■クラレ
 欧州の子会社を統合

 クラレはドイツ現地法人2社を合併により統合し、欧州地域におけるクラレ
グループの統括機能を構築することで、より戦略的な事業運営を目指す。
 クラレグループは「適地生産・適地販売」を基本方針に、日本、北米、欧州、
中国・アジアの4極で事業を展開しているが、国際化がますます進展するなか、
各地域の市場特性に合わせた経営の現地化を進めていく必要が強まっている。
今回の欧州子会社統合はその第一歩であり、地域統括機能の構築、グローバル
な人材育成と活用、情報システム強化、業務効率化などを通じ、将来の成長に
向けた事業体制を目指すもの。
<統合の概要>
 クラレ ヨーロッパ(Kuraray Europe GmbH、以下KEG)がクラレ スペシャリ
ティーズヨーロッパ(Kuraray Specialities Europe GmbH、以下KSE)を吸収合
併する。
(1)合併期日;06年9月1日
(2)合併登記申請;06年 10月25日
(3)登記完了予定;06年 12月
(4)合併後の会社概要;
 社 名 Kuraray Europe GmbH(KEG)
 社 長 Dr. Gerd Lepper(ゲルド・レッパー)
 資本金 3,100万ユーロ(クラレ100%出資)
 従業員 約540名
 事業内容 繊維製品、化成品、歯科材料の輸入および販売。ポバール(PVA)
樹脂、ブチラール(PVB)樹脂およびフィルムの生産販売
 所在地 Hoechst Industrial Park D-65926, Frankfurt am Main, Germany
http://www.kuraray.co.jp/release/2006/061113.html
(11/13)


■日東紡
 9月中間連結決算で営業益が73%増加

 日東紡の9月中間連結決算は、売上高が前年同期比8.7%増の676億円、営業
利益が同73.5%増の51億円、経常利益が同63.3%増の51億円となった。但し純
利益は早期退職特別措置など構造改善特別損失25億円を計上し、18億円と同3.1
%の微増にとどまった。グラスファイバー事業、建材事業が好調に推移し、繊
維事業が生産最適化などにより営業黒字に転換した事で増収大幅増益決算とな
った。
 全体を牽引したグラスファイバー事業は、プリント配線板用、FRP用、産
業資材用とも好調で2ケタ増収益を確保。建材事業も断熱材とアスベスト除去
事業が伸び増収、不採算事業撤退で営業利益は倍増した。繊維事業はストレッ
チ素材の需要低迷で減収となったが、新潟工場の生産規模縮小・分社化など構
造改革により営業利益は前年同期3億円の赤字から2,900万円の黒字に転換した。
 通期はグラスファイバー事業を軸に売上高1,360億円、営業利益98億円、経常
利益96億円、純利益42億円と増収増益を見込む。
(化学工業日報11/8)


■ダイワボウ
 9月中間連結決算は増収で2ケタ増益に

 ダイワボウの9月中間連結決算は、増収で2ケタ増益となった。
 売上高が前年同期比4.7%増の328億円、営業利益が同14.8%増の6億4,600万
円、経常利益が同16.7%増の9億1,700万円、純利益は4億2,700万円と同19.5%
増加。化合繊・機能資材、非繊維事業の拡大とともに、不採算事業撤退などの
構造改革の成果も表れた。
 セグメント別では、化合繊・機能資材事業は衛生材料や機能性不織布、製紙
用ドライヤーカンバスなど全般的に好調で、燃料高騰に応じた不採算商品見直
しもあり増収、営業利益が同67.7%増加、非繊維事業もゴム部門、エンジ部門
とも堅調で大幅増収増益となった。一方、衣料品・生活資材事業は販売競争激
化などが影響し増収減益となった。
 通期は素材開発や海外拠点の活用などを進め、売上高660億円、経常利益19億
円、純利益12億円と増収増益を見込む。
(化学工業日報11/8)


■ピジョン
 今期営業益は35%増に

 ピジョンの2007年1月期の連結営業利益は前期比35%増の30億円前後と過去
最高益となりそうだ。従来予想は17億円だったが、利益率の高い海外の育児用
品事業の売り上げが伸びる。国内の育児用品事業でも値下げ販売をやめたこと
や一部の製品をタイの子会社に生産移管したことで利益率が改善する。
(日経11/15)


■富士紡ホールディングス
 不織布事業が拡大し9月中間連結決算で増収増益

 富士紡ホールディングスの9月中間連結決算は、売上高が前年同期比8.8%増
の245億円、営業利益が同45%増の17億円となった。繊維事業を除き増収増益と
なっり、特に不織布事業の拡大が貢献した。経常利益は同75.5%増の15億円。
純利益は固定資産処分損など約3億円の特別損失を計上したが、前中間期の9億
円の損失から7億円の黒字と大幅改善した。
 不織布事業はシリコンウエハーなど向けの超精密加工用研磨材が好調で2ケ
タの増収増益を確保。化学工業は医学中間体および機能化学合成製品の受注拡
大で増収となり営業損益も黒字転換した。その他事業も車両・自動車部品輸出、
化成品事業が堅調で増収増益。一方繊維事業は「B.V.D.」製品が好調だったが、
テキスタイル関連、スパンデックスが不振で1億円の営業赤字を余儀なくされ
た。
 通期は不織布事業の拡大や繊維事業の回復により売上高500億円、営業利益36
億円、経常利益32億円、純利益17億円と増収増益を見込む。
(化学工業日報11/17)


■ランクセス
 繊維加工用化学品事業を売却へ

 ドイツの化学会社ランクセスグループは、繊維加工用化学品事業の売却を発
表した。
 北米地域以外のすべての拠点における繊維加工用化学品ビジネスユニットの
業務は、オランダの投資会社エゲリア(Egeria)と、繊維加工用化学品ビジネ
スユニットの経営陣に売却される。売却される事業の05年売上は約1億3,000万
ユーロで、約 330人が同事業に従事している。繊維加工用化学品の北米地域の
業務については、現在、売却とは別の選択肢が検討されている。エゲリア社と
の売買契約書は11月10日午前(現地時間)に締結された。売却価格は5,400万ユ
ーロで、売却は今年末までに完了する予定。
 売却完了後、この事業はタナテックス ケミカルズ(Tanatex Chemicals BV)
に社名変更される。
http://www.lanxess.jp/lcs/jp/index.html
(11/16)


■日本フエルト(株)
 連結子会社の日本フエルト商事を来年4月に合併

 日本フエルト(株)は11月20日の取締役会で、連結子会社の日本フエルト商事
を来年4月1日に合併することを決議した。
 合併の目的は「経営環境の変化に迅速に対応し、製造・販売一体化による販
売力、競争力、品質保証体制の一層の強化を図ること」としている。機能統合
により、経営資源の集中と効率化を目指す。
 存続会社は日本フエルトで、子会社日本フエルト商事は解散する。合併後の
代表者は現・日本フエルト社長の山本洋一氏で、資本金24億3,500万円は変わら
ず。100%子会社の吸収合併であり、連結業績に与える影響は軽微としている。
(11/20)


■旭化成
「地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞

 旭化成ケミカルズおよび旭化成エンジニアリングはこのほど、環境大臣より
「平成18年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰(技術開発・製品化部門)」を
受賞した。
 この表彰は、地球温暖化防止に顕著な功績があった団体に対し平成10年度よ
り環境大臣が表彰するもの。旭化成グループでは平成16年度の旭化成ホームズ
「EcoゾウさんClub」プロジェクト(対策活動実施部門)、 平成17年度の旭化
成ホームズ・地中熱冷暖房システム(技術開発・製品化部門)に続き3年連続
での受賞となる。
http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2006/ze061121.html
(11/21)


■ユニ・チャーム
 関西医科大学とマスク性能を花粉曝露室で実験

 ユニ・チャームは関西医科大学医学部との産学共同研究により、マスクの性
能について花粉曝露室における比較実験を行った。
 同実験の結果によると、(1)ガーゼ、(2)不織布立体型(かぜ用)、(3)不織布
プリーツ型(花粉・かぜ用)、(4)不織布プリーツ型(花粉用)、(5)不織布立
体型(花粉用)、(6)不織布立体鼻部形状保持型(花粉用)の6種類のうち、鼻
部分の顔面とのすき間に対応した不織布立体鼻部形状保持型(花粉用)マスク
がもっとも花粉の侵入量が少ないなど相対的に性能が優れていることが実証さ
れた。
 また、コンピュータグラフィックを使ったCAE(コンピュータ支援システム)
解析の理論値と人頭モデルによる風洞実験の結果も、同様の結果が認められ、
不織布立体鼻部形状保持型(花粉用)マスクの花粉透過量が最も少ないことが
確認された。
 今回の研究結果・成果に対ついて、関西医科大学医学部の久保伸夫助教授は
以下のように述べている。
 マスクの性能評価は、(1)素材によるバリア性、(2)形状によるすき間からの
吸気量、(3)長時間装用できるかの3点がポイントとなる。今回の共同研究で、
鼻部分のすき間に対応した不織布を素材とする立体形状を保持する機能がつい
たマスクが、総合的にもっとも優れたマスクであることが、花粉曝露室実験の
結果、証明された。高密度でバリア性が高いと息苦しい、あるいは長時間装用
できないといったマスクの相反する機能を同時に実現した不織布立体鼻部形状
保持型マスクは、花粉対策はもちろんのこと、ウイルスや黄砂対策にも適応で
きるものと思われる。今後は、運動時など換気量の変化に対する検証も行う必
要性があるのではないかと考える。
 なお、今回の研究成果は第56回日本アレルギー学会秋季学術大会(11月3日・
東京国際フォーラム)で発表された。
http://www.unicharm.co.jp/company/news/index.html
(11/15)


■花王
 温熱シートの加温と軽い運動の併用による筋力・筋肉量の増加を確認

 花王のヘルスケア第2研究所は、豊橋創造大学リハビリテーション学部の後
藤勝正教授と共同で、温熱シート(40℃前後)による筋肉部への加温と軽い運
動の併用が適用部の筋肉にどのような影響を及ぼすかについて検討した。
 今回の試験では、温熱シートがつけやすい・日常生活ヘの影響が出にくい・
実験精度が高いなどの理由から、人の上腕の筋肉について調べ、片方の腕に温
熱加温と軽い曲げ伸ばし運動を、比較のために反対の腕には軽い運動のみを10
週間継続して実施したところ、以下が明らかになった。
 腕を曲げるときの筋力を比較すると、運動だけの場合は筋力が11.5%アップ
したのに比べ、運動に温熱を併用した場合は18.4%で、さらにアップした。筋
力アップの原因を調べるため、腕を曲げる筋力の中心を担う上腕二頭筋の太さ
(断面積)を測定したところ、運動だけの場合は0.3%増加でほとんど変化が認
められなかったのに対して、運動に温熱を併用した場合は7.5%の増加が認めら
れた。上腕筋全体の太さ(断面積)を比較したところ、運動だけの場合は0.8%、
運動に温熱を併用した場合は1.4%増加で、変化はわずかだった。この理由とし
て、上腕二頭筋が占める断面積は上腕筋全体の約3分の1程度であり、継続した
運動が上腕二頭筋だけに負荷をかける曲げ伸ばし運動で他の筋肉はほとんど変
化しなかったためと推測された。
 以上より、温熱シートによる筋肉の加温と軽い運動の組み合わせで、筋肉が
効率的に増強することが明らかになった。また、温熱療法には、従来から知ら
れている血行促進などの効果に加えて、加齢による筋肉の萎縮や筋力低下・高
齢者の寝たきり防止策・健常者の筋肉強化などの一端につながる可能性がある
ことが示唆された。
 なお、今回の成果は第52回日本宇宙航空環境医学会(06年11月9〜11日、米子)
で発表された。
http://www.kao.co.jp/corp/news/2006/4/n20061116-01re.html
(11/16)


■王子製紙グループ
「OJI PAPER LIBRARY」を開設

 王子製紙グループでは11月21日、本社(本館)1階のエントランスホールに
「OJI PAPER LIBRARY」を開設する。
 OJI PAPER LIBRARYは、王子製紙と王子特殊紙が中心となり、王子製紙グルー
プの紙を一堂に集め、常設展示するスペース。フロアには3台のシェルフ(書
棚)を配置、シェルフ1:特殊紙、シェルフ2:洋紙、シェルフ3:白板紙・包装
用紙および情報用紙を展示する。約 300種類の紙サンプルは自由に持ち帰るこ
とができるシステムとなっている。また、サンプルの陳列だけでなく定期的に
企画展を開催し、紙にまつわるさまざまな展示も行う予定。
http://www.ojipaper.co.jp/release/cgi-bin/back_num.pl5?sele=4&page_view_sele
cted_=1
(11/16)


■トヨタ紡織
 来年13車種の自動車部品にケナフを採用

 トヨタ紡織はポリプロピレンなど石油系原料の代替素材として、ケナフのド
ア内装材などへの採用を徐々に増やしている。部品のもととなるボードを生産
するインドネシアの拠点も2007年3月期に黒字転換する。ただ安定供給やコス
ト低減など、普及のためには課題も多い。
 ケナフは、トヨタ自動車が今年9月に発売した、高級車レクサスの旗艦車種
“LS460”のドア内装材にも採用されている。トヨタ紡織の前身アラコは、1996
年にケナフを使った部品の開発に着手、自社で種子を改良し現在はインドネシ
アの農家に栽培を委託している。実際の利用では、表皮を張るために表面の滑
らかさを確保し、安定した品質を出すことが課題だった。ケナフとポリプロピ
レン(PP)の繊維を同量混ぜてマット状に加工、PPを溶かし、固めて表面が滑
らかなボードにする手法を開発し、99年にドア内装材の基材として実用化した。
 ケナフ採用はシートの背面や天井の基材などへ広がり、ドアで利用する車種
は07年には現在より1つ増え13車種となる。ケナフ使用量は04年3月期の960tか
ら07年3月期は2,700tに増加、ボード生産拠点の営業損益も07年3月期は2,600
万円の黒字に転換する。課題のひとつはケナフの限られた生育期とジャスト・
イン・タイムのトヨタ生産方式を整合させる事だが、ケナフが年中生育可能な
カリマンタン島での栽培を増やして安定供給に繋げていく。また、残り半分の
PPをポリ乳酸などの植物由来樹脂に置き換える研究も進めている。
(日経産業11/20)


■阿波製紙
 創立90周年記念式典と平成18年度稲荷神社祭を開催

 阿波製紙は今年11月をもって創立90周年を迎え、同11日に恒例の稲荷神社祭
を本社工場で行うとともに、阿南市内のホテルにおいて記念式典および記念講
演会をOB、関係会社などを招待して執り行った。式典後には年内完成予定の阿
南工場新建屋、新抄紙機の見学も行われた。
 同社は中国に設立した阿波製紙(上海)が今年1月より商業生産を始めたが、
これにより同社は今年末にグループ併せて抄紙機9台、加工機11台となる。こ
うした生産体制強化を踏まえて、三木康弘社長は式典での挨拶のなかで今後の
経営戦略に触れ、大要以下のように述べた。
「今後大きな時代の潮流の変化に対応するための基本戦略は3つある。(1)独自
のコア技術を磨き上げる。(2)グローバルな事業展開の仕組みを構築する。(3)
産学官との連携による新技術の創出。これらにより事業領域を拡大し新商品を
開発していくことが、顧客満足の追求となり新たな市場創造に繋がることと確
信する」
http://www.awapaper.co.jp/company/news68.html
(11/15)


┏☆製 品 開 発☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ユニ・チャーム
 花粉の侵入を強力に遮断する不織布立体型マスクを新発売

 ユニ・チャームは03年1月の発売当初より、消費者より高い支持を得ている
不織布立体型マスク“ユニ・チャーム 超立体マスク”シリーズから、鼻部分
のスキマをなくし、花粉の侵入を強力に遮断する“ユニ・チャーム 超立体マ
スク 花粉用スーパー”を07年1月11日から全国で新発売する。
 同製品の特長は以下の通り。
(1) 花粉の侵入を遮断するための工夫
 スキマのできやすい鼻部分に、形状保持シート「ノーズフィット」を採用。
鼻の形に合わせて自由に変形できるのでスキマを作らず、花粉の侵入を遮断す
る。
(2) ユニ・チャーム 超立体マスクの特長はそのまま
 超立体構造;スキマのできやすい鼻・ほほ・あごの部分にも、ぴったりフィ
ットし、口元に空間ができて、息がしやすく、しゃべりやすく、口紅うつりも
ない。
 通気性;一層構造なので通気性にすぐれ、息苦しさがない。もちろん高密度
の不織布フィルターで花粉をしっかりガードする。
 3サイズ;やや小さめ・ふつう・やや大きめの3サイズあるので、顔にあっ
たマスクを選ぶことができ、マスク着用の効果を高める。
http://www.unicharm.co.jp/company/news/index.html
(11/15)


■花王
 すき間防止設計の“花王立体マスク”を新発売

 花王は12月18日、すき間防止設計で鼻脇にもぴったり密着し、快適に使用で
きる“花王立体マスク”を新発売する。
 不織布タイプのマスク市場は、その年の花粉量やかぜの流行で変動はあるも
のの、かぜ・花粉対策に手軽で効果的なため、ここ数年伸長傾向にある(06年
花王調べ)。マスクはかぜや花粉のシーズンに長時間着用するもので、外部か
らの異物に対する「遮断性」、顔への「密着性」に加え、息苦しくないという
「快適性」が重要なポイントになりる。そこで、花王から素材効果と形状効果
で、遮断性・密着性はもちろん快適性をあわせもった花王立体マスクを新発売
することにしたもの。鼻脇にぴったりフィットし、口元に大空間、呼吸も話も
らくにできるのが特長。
http://www.kao.co.jp/corp/news/2006/4/n20061116-02re.html
(11/16)


■明治製菓
 放射線加工の花粉対策マスクを発売

 明治製菓は放射線加工を施した花粉症対策マスクを製品化、“花粉立入禁止
マスク”の商品名で1月中旬に発売する。主要なコンビニ、ドラッグストアで
販売する予定で既に中国で200万枚の生産に入っているが、駅売店などにも販路
拡大が見込める事から生産枚数を増やす。価格は3枚入りで398円の予定。
 新製品は4層構造で、うち1層が放射線を照射し、一度吸着した花粉を離さ
ない構造の3次元フィルター。同社によると、花粉の大きさが10μm以上、25
μm未満の場合、99.9%をブロックできる。
(日刊工業11/20)


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1.国内ニュース
2.海外ニュース
3.製品開発
4.催事

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■合成繊維の国内価格
 原料の高止まりを反映して軒並み上昇

 ポリエステルやナイロンなど合成繊維の国内価格が軒並み上昇した。原料の
高止まりに伴うメーカーの値上げ要求を織物業者など需要家が受け入れた。代
表品種のポリエステル長繊維では8月以前に比べ2〜8%程度上がった。
 ポリエステル長繊維の場合、東レが8月と10月に打ち出した値上げは衣料向
けで7〜8割程度浸透。東レでは今月中の完全受け入れを目指している。帝人
ファイバーが9月に表明した値上げも約8割が浸透した。東洋紡が10月に打ち
出した値上げも需要家の6〜7割が受け入れた。
 ナイロン長繊維でも、東レや東洋紡が10月から実施した値上げが5〜8割浸
透している。
 合繊各社は原燃料費の高止まりや物流などの諸経費の上昇で採算が悪化して
いると主張、強気の姿勢で値上げに臨んだ。中には「ほぼ満額を受け入れた」
とする需要家もある。国内メーカーの合成繊維は汎用品を中心とする輸入品と
の競合が比較的少ない事も、値上げの浸透を後押ししたようだ。
 減産で需給も引き締まっている。ポリエステル長繊維では、帝人ファイバー
が昨年初めから従来比1割の減産を継続中。ユニチカファイバーも昨年3月比
で3割の減産を続けている。産地の加工メーカーや商社など需要家には「これ
以上生産量を減らされないためには値上げを受け入れざるを得ない」とする見
方が広がった。
 繊維メーカーは今後も一段の値上げを目指す意向。ただ汎用品を中心とした
アジア市場全体では供給過剰感が残っているため、今後の値上げが浸透するか
は微妙。東アジアの取引市場では9月以降、合繊価格が弱含んでいる。
(日経11/21)


■日本バイリーン
 9月中間決算は自動車向けが牽引

 日本バイリーンの9月中間連結決算は売上高が前年同期比8.4%増の277億円、
営業利益が同10.9%増の20億円と増収増益を確保した。不織布関連におけるフ
ロアマットの拡大により北米事業の売上高が同52.2%増の62億円、営業利益が
同44.8%増の6億円と拡大、全体を牽引した。経常利益は同14.2%増の24億円、
純利益は同19.8%増の16億円を計上した。
 主力の不織布関連は衣料資材部門を除く4部門で増収。自動車資材は北米拠
点の拡充や差別化商品開発などでフロアマット、内装材とも伸び同23.1%増。
産業資材はニッケル水素電池用セパレーターなどが好調だったが、ニッカド電
池セパレーターなどが低迷し同0.8%増。
 一方、衣料資材は同10.6%の減収。アパレル生産の海外シフトで国内販売が
減少したが、持分法適用会社である海外関連会社は大幅増収。
 通期は売上高550億円、経常利益46億円、純利益28億円と増収増益を見込む。
(化学工業日報11/21)


■東海パルプ、特種製紙
 来年4月の共同持株会社設立による経営統合で合意

 東海パルプと特種製紙はこのほど株主総会の承認決議等所要の手続きを経た
うえで、07年4月1日を期日(予定)とし対等の精神で株式移転により共同持株
会社「特種東海ホールディングス株式会社」を設立することを決議し、基本合
意書を締結した。
http://www.tokai-pulp.co.jp/
http://www.tokushu-paper.jp/
(11/21)


■帝人
 パラ系アラミド繊維“トワロン”を生産増強

 帝人は帝人グループでアラミド繊維事業の中核を担っているテイジン・トワ
ロンB.V.(オランダ・アーネム)の生産能力を、増設および付随する増産対応
により約15%増強することを決定した。今年11月に着工し08年末から順次立ち
上げていく予定。
 パラ系アラミド繊維は強度、耐熱性、モジュラス、防護性などに優れた高機
能繊維で、帝人グループのコア素材の1つ。国内においては帝人テクノプロダ
クツ(株)の松山製造所で“テクノーラ”を生産しており、2種類のパラ系アラ
ミド繊維をもつ世界で唯一の会社として、その強みをフルに発揮して成長を遂
げてきた。 このほど増設を決定した“トワロン”は自動車関連用途や安全・
防護用途をはじめ年率10%のペースで順調に需要が拡大していることから、同
社では今後も革新的な用途開発を積極的に進めさらなる成長を図っていく方針
である。
http://www.teijin.co.jp/japanese/index.html
(11/24)


■帝人
 高分子製中空球の中にナノ粒子を包み入れる新技術を開発

 帝人は、表面に微細な穴が多数空いている高分子製中空球の中に、ナノメ
ートルサイズの微粒子を入れる事に成功した。空洞中の微粒子は飛散するこ
とが無く、高分子の中空球とも接触しない。微粒子の表面積を有効に使える
ため、有害物質の吸着・分解に応用できると見ている。
(日経産業11/21)


■旭化成ワッカーシリコーン
 ナノ級1次分子まで分散する粒状改質剤

 旭化成ワッカーシリコーンでは、エレクトロニクス関連材料向けにナノスケ
ールのシリコーン系粒状改質剤“GENIOPERL(ジェニオパール)”の国内販売を
開始する。エポキシ樹脂やアクリル樹脂など各種有機系材料との相溶性、親和
性に優れ、従来のシリコーン系改質剤と異なり100〜150nmの1次分子まで分散
できる事が特徴。強靱性、耐熱性の向上や難燃性を付与できるなどのメリット
を生かし、広範な分野で用途を開発する方針で、2010年を目途に10億円の事業
規模に育成する考え。
(化学工業日報11/24)


■セーレン
 次世代電磁波シールド材量産化で新工場建設へ

 セーレンはエレクトロニクス事業領域で「次世代エレクトロニクス部材」と
なる電磁波シールド材の開発に成功、その量産化に対応するため約 120億円を
投じ、同社生活科学総合ステーション内(福井県坂井市)に新工場を建設する。
 新工場の目的は、(1)次なる飛躍(21世紀のグッドカンパニー)のための新規
事業展開、(2)伸び続ける電磁波シールド材の需要増への対応およびコスト競争
力への対応。新規事業とは非繊維素材(フィルム)をベースにした次世代電磁波
シールド材の量産化であり、同製品の主な用途はPDP(プラズマディスプレイ)、
各種デジタル電子機器の電磁波シールド材用途、あるいは導電材用途。進行上
の概要は以下の通り。
 場  所;福井県坂井市三国町テクノポート2-3-1
      セーレン(株)生活科学総合ステーション敷地内
 延床面積;40,000m2(クリーンルーム面積23,000m2)
      クリーン度は100、1,000、10,000
 建物構造;鉄骨(クリールーム仕様)一部2階建て
 生産能力;月産50万m2/月(2010年時点)
 着  工;06年12月
 完  成;07年9月(予定)
 生産開始;07年11月(予定)
 人  員;50人(2010年時点)
 投資総額;120億円(2010年までの5ヵ年間。新工場、設備機材を含む)
(11/27)


■富士経済
 粘着テープ・フィルム市場を調査、粘着テープは2010年に5,744億円へ

 富士経済は、包装、エレクトロニクス、建築・土木、自動車などあらゆる産
業で不可欠な材料となっている粘着テープ・フィルム市場(28品目)について
の調査を06年8月〜9月にかけて行った。その結果を調査報告書「2006年 粘着
テープ・フィルム市場の将来展望」にまとめた。
 それによると、粘着テープ市場は2006年見込みで4,948億円、2010年予測では
5,744億円で対06年比116%の伸び。用途別では包装が2006年見込み2,416億円、
2010年予測2,469億円(対06年比102%)で、それぞれエレクトロニクス2,070億
円、2,761億円(133%)、建築・自動車339億円、376億円(111%)、その他123
億円、138億円(112%)となっている。また、注目粘着テープ市場としてはダ
イアタッチテープ、光学フィルム用プロテクトテープ、フィルム両面粘着テー
プをあげている。
 なお、建築・自動車では06年比10%以上の伸長が予測される品目として、不
織布両面テープ、ポリエチレンクロス片面テープなどあげられており、とくに
基材である不織布の両面に粘着財を塗工した不織布両面テープはコスト面、接
着力が評価され、さらに業界自体が堅調である自動車業界で使用されているこ
とから、2010年は06年比33%増の115億円と予測されている。
https://www.fuji-keizai.co.jp/market/06081.html
(11/24)


■産総研
 形状デザイン可能なカーボンナノチューブ高密度固体を開発

 (独)産業技術総合研究所(略称;産総研)のナノカーボン研究センターは、
単層カーボンナノチューブの優れた物理・化学特性を保持したまま、配向高密
度化した固体の開発に成功した。
 単層カーボンナノチューブ一本一本は、優れた物理・化学特性を示すことが
知られているが、多数を集めたバルク材料は、多くの場合、本来持つ優れた特
性を示さない。これは、バルク形状に加工する際の分散・精製・形成等の製造
プロセスによって、ナノチューブがダメージを受けるためである。
 今回開発されたカーボンナノチューブ固体は、配向した、高純度、超長尺単
層カーボンナノチューブを、稲穂を束ねたようなもので、導電性、比表面積、
柔軟性において、単層カーボンナノチューブの特性を保持している。また、目
的に応じてさまざまな形にデザインすることが可能であり、例えば、コンパク
トなエネルギー・物質貯蔵、柔軟性を有するヒーター等の様々な応用に適して
おり、とくに今回開発した単層カーボンナノチューブ固体を電極材料として用
いるキャパシターは、活性炭を電極とする従来型のキャパシターよりも、高エ
ネルギー密度、ハイパワーを示すことを実証した。今回の結果は、カーボンナ
ノチューブが、次世代のキャパシターの実現へのキー技術であることを確認で
きた。
http://www.aist.go.jp/
(11/27)


■松下電池
 第2世代リチウムイオン電池の技術を公開

 松下電池は5月に発売したニッケル酸正極を使った第2世代リチウムイオン
電池(LiB)“NNPシリーズ”に採用した技術を公開した。高容量で安全性の高い
ニッケル酸正極を材料組成の最適化などにより改良するとともに、負極では粉
体圧縮性に優れた球状の黒鉛材料を採用する事により、円筒形18650サイズで容
量2,900mAh、体積エネルギー密度620Whを実現している。
(化学工業日報11/24)


■宮崎大学
 炭素のナノ粒子を簡単に作成する技術を開発

 宮崎大学の木島剛教授らの研究グループは、特殊ポリマーを鋳型として利用
し、炭素で出来たナノメートルサイズの微粒子やワイヤを簡単に作成できる新
技術を開発した。複雑な工程が不要で、ナノ素材を低コストで生産できる利点
がふる。炭素のナノ粒子などはリチウムイオン二次電池の電極材料としての用
途が見込める。
(日経産業11/24)


■米オーウェンス・コーニング
 アウトガスを25%低減した新しいガラス繊維

 米オーウェンス・コーニングは、熱可塑性樹脂の強化材としてアウトガスを
25%低減した新しいガラス繊維(チョップドストランド)“PerforMaxLG”を開
発した。表面実装が必要なLED、リレーハウジングなどの小型電子部品向けで、
ポリアミド6などに使う場合、競合製品に比べてアウトガスを25%低減できる。
このほか同社は自動車のアンダーフード部品、過酷な条件で使用されるスーパ
ーエンジニアリングプラスチック向けに最適な製品をラインアップした。
(化学工業日報11/27)


■日衛連
「紙おむつNews No.57」で表示改訂を特集

 (社)日本衛生材料工業連合会(略称;日衛連)はホームページ上で『紙おむ
つNews』をNo.36から電子出版へ切り替えたが、06年11月発行のNo.57では「特
集 欲しい紙おむつを見つけやすく−紙おむつ表示の改訂進む−」と題し、紙お
むつパッケージの表示改訂の内容に関し詳細に報告している。
 紙おむつは高齢化進展にともない大人用の使用が増えているが、大人用紙お
むつの場合、排泄ケア環境の多様さや、体型、身体の状態などが多岐にわたり、
乳幼児用とは大きく異なることから、使用者に合った紙おむつの選定をしても
らうため、より分かりやすい表示が求められてきた。そこで日衛連では今年8
月、市販の大人用紙おむつで吸収回数を記載する場合の「吸収回数」表示方法
を統一することを決めた。
 これでのウエストやヒップのサイズ表記に加え、紙おむつ選択の目安が一つ
増えたことになるが、『紙おむつNews』No.57ではパッケージに表示されている
表記について改めて詳細に紹介している。また、介護現場で直接介護に携わっ
ているヘルパーによる紙おむつ選択のアドバイスも掲載している。
http://www.jhpia.or.jp/japanese/pdf/news57.pdf

┏☆ 海外ニュース ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■テンダーケア・インターナショナル社(米国)
 大手食料雑貨チェーンとの契約を獲得

■パンテックス・インターナショナル社(イタリア)
 トップシートと伸縮性素材を提供

■キンバリー-クラーク社(ドイツ)
 フォルヒハイムにある大人用紙おむつ・女性用製品工場の設備が競売へ

■アールストローム社(米国)
 ペンシルバニア州にある液体フィルター製品加工事業をサウスカロライナ州
 ビショップビルへ移転

■オンテックス社(ベルギー)
 プライベートレーベルサニタリー製品メーカー、オンテックス社が、ストレ
 ッチイア付ストッキング型紙おむつの販売を開始

■トレデガー社(ハンガリー)
 米国のトレデガー社が、ハンガリーで弾性製品ラインを2ライン操業開始

┏☆製 品 開 発☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■日本製紙クレシア
 松居一代と共同開発の掃除グッズ3商品を発売

 日本製紙クレシアでは、芸能界の「お掃除名人」として知られる松居一代と
の共同開発による“マツイ棒”“マツイぞうきん ドライ”“マツイぞうきん
ウェット”を新発売する。
 これは“超おそうじシリーズ”として開発した掃除グッズで、松居一代と同
社の女性だけの商品開発チームにより、主婦の厳しい声にも耳を傾けて作り上
げた、女性ならではのお掃除商品。パッケージは松居一代のベストセラー『松
居一代の超おそうじ術』の表紙と連動したデザインとなっている。新発売の製
品概要は下記の通り。
“マツイ棒”;松居一代考案の「マツイ棒」。菜ばしサイズと割り箸サイズの
2タイプで手を汚さず、拭きにくい個所をすばやくきれいにする。シートは作
りやすく、使いやすいサイズに裁断済み。あとは巻きやすい専用棒に巻いて輪
ゴムをぐるぐる巻きつける。使う場所は、キッチン排水溝、水道蛇口、冷蔵庫
の下、クーラー排気口など。製品仕様は、完成品・大小各1本、予備棒・大小
各1本、不織布8枚、天然輪ゴム16本。
“マツイぞうきん ドライ”;汚れを絡め取る「ダイヤメッシュパターン」シ
ートを採用。布ぞうきんを徹底研究して生まれた、超厚手の女性の手なじみサ
イズ。いつも清潔で、汚いぞうきんを絞る手間がいらない簡単さ。スッキリ収
納できるボックスタイプ。シートサイズは、フェイスタオルの4分の1サイズの
使いやすさ。
“マツイぞうきん ウェット”;さっと取り出し、どこでもいつでもカンタン
お掃除。汚れを絡め取る「ダイヤメッシュパターン」シートを採用。布ぞうき
んを徹底研究して生まれた、超厚手の女性の手なじみサイズ。いつも清潔で、
汚いぞうきんを絞る手間がいらない簡単さ。肌にやさしい弱酸性の洗浄成分配
合。柑橘系のやさしいグレープフルーツの香りでお掃除後も清潔。
http://www.crecia.co.jp/whatsnew/release061122.shtml
(11/22)


■大塚製薬 メラニン排出美白マスク
“インナーシグナル リジュブネイトマスク”を新発売

 大塚製薬は、健康で美しい肌をつくるブランド“インナーシグナル”シリー
ズに、肌の奥、基底細胞のエネルギー活性を高め、メラニンを排出する美白マ
スク“インナーシグナル リジュブネイトマスク”をアイテム追加し、1月24日
より新発売する。
 新製品は独自の薬用有効成分エナジーシグナルAMP(アデノシン一リン酸二ナ
トリウム OT)を配合し、「メラニンの蓄積をおさえ、しみ・そばかすを防ぐ」
という効能効果をもつメラニン排出美白マスク。マスクという形態にすること
で、エナジーシグナルAMPの浸透効率を高めメラニンを排出し美白を行う。
 また、細かい粒子の乳液状の美容液を効率良く放出する天然コットン100%の
シートマスクを採用。毎日のスキンケアに加え、肌の疲れが気になる週末の集
中ケアとして使うことにより、角質の水分量を高めて翌週からの手入れがより
効果的になる。
http://www.otsuka.co.jp/company/release/2006/1121_01.html
(11/21)

┏☆ 催 事 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■日本不織布協会
 メディカル分科会を12月14日に開催

 日本不織布協会は12月14日、大阪府立労働センターでメディカル分科会を開
催する。概要は以下の通り。
 日 時;2006年12月14日(木)13:30〜15:30
 会 場;エル・おおさか(大阪府立労働センター5階・研修室2)
 テーマ;「手術と医療の安全−最近の医療をどう考えるか」
 講 師;池田 卓也氏
    (生長会常任顧問、前・大阪大学医学部付属病院中央手術部長)

┏☆ 発 行 ☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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(株)テックタイムス NONWOVENS REVIEW 編集部
E-mail : nonwoven@st-times.co.jp
URL : http://nonwovens-review.com/
http://www.h2.dion.ne.jp/~st-times/
   http://www.st-times.co.jp/
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-13-7
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